タンザニア　アフリカン　キャノピー

タンザニア南部のスペシャルティーコーヒー　北部の純正キリマンジャロの様な鋭い酸味はなくマイルドな口当たり
（参考：日本では一般にタンザニア産のアラビカ種を全てキリマンジャロという名前で販売しています。）

キャノピーとは屋根のようなもの。植物としての「コーヒーの木」は、あかね科の常緑灌木で本来日陰の植物。直射日光には弱く、栽培にあたって、多くの国で大きな木を植えてシェードツリーとし、日陰栽培しています。

近年タンザニアのコーヒーの75%を生産するムベヤやムボジ等 の 南部地方は、緩やかな丘陵が連なる地形で、キリマンジャロを擁 する 北部とは異なる気候条件になります。ここでは、海から遠く、 雨雲を生む切り立つ高山が少ないことなどもあり、少雨と高気温 がコーヒーの安定的な生産の障害となっています。アフリカン・ キャノピー・プロジ ェクトは、在来種の木の苗を配給し、農園 のシェードツリーとして利用することでコーヒーの木を高温から守 り、さらには地域の気候温暖化の緩和に寄与しようという取り組み です。コーヒーの買い付け価格にプレミアムを上乗せし、シェード ツリーの苗の生産と配給の費用に充てています。
将来的には、シェードツリーを効果的に使う、 いわゆるアグロフォレストリ―の手法を 指導する取り組みも行う予定です。

地域
タンザニア南部ムベヤ、ムボジ地方
生産者
ムロウォ、ムワンパララ、ヘズヤ等の組合
標高
1,540 – 1,670 m
精製
水洗式 自家精製およびCPU(集中精製設 備)最長72時間の発酵、10日程度 天日乾燥
品種
ブルボン・ケント・コンパクト等